「何になっても、人間らしい、正直な暮らしをするつもりです。」
ゆずもとは、芥川作品のなかでは「杜子春」が一番好きです。
少年少女日本文学館「芥川龍之介」読みました。
「羅生門」(他者を犠牲にして自分が生き延びることの正当化)、
「鼻」(傍観者の利己主義)、
「蜘蛛の糸」(欲心のための地獄への転落)など、
芥川作品というと「エゴイズム主題」というイメージが
今まで強かったのですが、今回ちょっと印象が変わりました。
「蜜柑」(姉娘の弟たちへの愛情を見つめる素直な感動)や
「杜子春」(人間不信を救済する肉親愛の賛美)など、
芥川さんはもしかすると、一生をかけて徹底的な人間不信と
かすかな人間信頼の間をさまよい苦悩していた、
すごく人間らしい方なのかな〜と感じ、ぐんと親しみがわきました。
芥川さんの文章はとにかく面白く、読みやすい。
活字が苦手な私でも、読んでいて頭が混乱することは皆無で、
次の展開が素直に気になるように
読者を引きつける
テクニックは圧巻です。
歴史小説など芥川作品のおかげで興味の幅が広がりました。
教訓的なお話(「白」「魔術」)も面白い。
戯作三昧の「意気のある作家が自分の作品の悪評を聞いてしまうと、
創作的動機に反動的なものが加わり、
畸形な芸術を生み出してしまう惧れがある」というのは、
なるほどな〜と思いました。
「明治と昭和の時代の変遷を象徴する作風」
と言われているらしいですが、
その方面(時代背景)については
いまいち不勉強で言及できないのが悲しい...。
まだまだ知らないこと
勉強することはたくさんありますね。
澄んだ瞳で遠くを見つめたいゆずもとです。